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太田光は本当に「旧統一教会」の擁護者なのか 著書で明かしていた“真意”とは
2022/10/23 11:30
現在政治と旧統一教会の繋がりが連日報道される中で、安倍元首相を暗殺した山上容疑者のことはあまり語られなくなった。
当初、「宗教団体に恨みがあった」「政治信条に対する犯行ではない」などと、断片的に警察からリークされていた供述の情報も、あまり出てこなくなった。
テレビは自民党議員と旧統一教会の繋がりの追及に躍起になっている。一方向に過熱するのはテレビの悪い癖だ、と私は思っている。
山上容疑者の人物像についてはほぼ考察されないまま、断片的に聞こえてくる供述だけをたよりに事件の全体像を決めつけて「政治と宗教」の話にしてしまっていいのか。私には迷いがある。
山上容疑者の母親は統一教会の信者で、家の財産を全て教団につぎ込み家庭が破壊されたという。そのことで山上容疑者は、教団を恨んでいたという。今回の事件の目的は統一教会を成敗することで、教団と関わりがあると見込んだ安倍元首相を暗殺したのだそうだ。
事件後、様々なことが明るみに出つつある。
統一教会は世界平和統一家庭連合と名称を変更し、今も悪質な霊感商法を続けているとされ、被害者が多くいて、自民党とも関係があったことは事実のようだ。
私も知らなかったことがたくさんあった。そしてそれは、私だけではなく、報道するテレビも放置してきた事柄だ。
自民党と旧統一教会の関係に問題があるなら、追及すればいい。私が迷うのは、テレビは自分達も追及しなくていいのかということだ。
全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)の人々の話によれば、彼らはずっと被害をマスコミや政治家に訴え続けてきたという。声を上げ続けてきたという。その声をすくい上げず、大きな問題にしなかったテレビは、自民党議員達と同じではないのか。
私はテレビが好きだ。私にとって大切なのは、政治でも宗教でもなく「テレビ」だ。
今、テレビは迷わず政治を追及している。私はテレビのこの「迷わなさ」が危ういと思っている。
芸人人語 コロナ禍・ウクライナ・選挙特番大ひんしゅく編
太田 光
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